月経前症候群(PMS)の症状のひとつとして、生理前に食欲が増すという現象が見られます。
だいたい10日〜1週間前から生理開始直前頃までによく見られるようです。
甘いものや脂っぽいものがむしょうに食べたくなったり、しかもいくら食べても満腹感が感じにくくる、などの症状が現れます。
PMSの女性が月経前に過食になるのは、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)の低下と関係があります。
人間の脳は、ブドウ糖のみをエネルギー源としているので、ダイエットなどで血糖が少なくなると、脳の働きを維持するために血糖値を上げるように働きます。
人間の血糖値は、自動調節機構によって最適の範囲内に維持されており、食後に血糖値が高くなると上限の調節機構が作動してインスリンを増やし、血糖値を下げます。
低くなると、下限の調節機構が作動してグルカゴンを分泌し、体の細胞に貯えられている糖を血液中に放出します。
そして、脳が「おなかがすいたから何か食べなさい」と命令するのです。
PMSでない女性は、たいてい血糖値が90mg/d以下になるとおなかがすいて食事をしたり、おやつを食べたりします。
しかし、PMSの女性は、排卵後に自動調節機構の下限が上がるため、血糖値が100mg/d以下になると、おなかが空いてしまうのです。
しかも、血糖値が下がるスピードも速いです。
PMSでない女性⇒血糖値が90mg/dまで下がるのに6時間
PMSの女性⇒血糖値が100mg/dまで下がるのに3〜4時間
こうなると、3〜4時間おきに空腹を感じることになります。
こんな時はケーキやお饅頭を食べず、少し大きめな甘い飴玉をゆっくり味わいながら血糖値を上げると、うまく過ごせます。
例えば、お腹がすいたから、といってケーキを食べることにした場合、380キロカロリーを摂取することになってしまします。
しかし、飴玉であれば力ロリーは10分の1程度で済みます。
これを知らないと空腹に耐えられなくなり、太ってしまうのです。
しかし、神経質になりすぎるのも問題です。
もともと生理直前は身体が水分をためこむということもあり、1〜3kgの体重増は自然な身体の反応なのです。
生理中は通常よりもエネルギーを必要としますし、生理終了後から次の排卵期に入るまでは痩せやすくなると言われています。
ダイエットはそのときにがんばると割り切って、気楽に過ごすのも一つの方法ではないでしょうか。