ただでさえバタバタして忙しい朝に、ゆっくりご飯を食べている暇がないだとか、ダイエットの為に朝食は抜いている等、事情は様々ですが、朝ご飯を抜く人が増えていることが問題になっています。
そもそも、起きた直後にはあまり食欲がない、という人も多いのではないしょうか。
寝る前はお腹がなるほど空腹を感じていても、翌朝目覚めるとる不思議と空腹感がない、という経験はありませんか。
それは何故でしょうか?
これには自律神経が大きく影響しています。
生体には恒常性を維持しようとする働き(ホメオスターシス)があり、それを担ってるのが自律神経です。
ご存知のように自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあって生体の調整を行っています。
交感神経と副交感神経はお互い拮抗関係にあり、どちらかに偏り過ぎると生体に弊害が出てしまいます。
そこで、もう一方が力を増して偏りを修正しバランスをとろうとするのです。
全て合目的な仕組みです。
シーソーを思い描いてみてください。
シーソーと同じように、二つの神経は必ず交互に優位になる仕組みになっています。
さて、空腹を感じるのは消化管の働きが活発になってるからですが、これは副交感神経の働きによるものです。
物を食べると血糖値も上昇し、心身共にどんどんとリラックスしてきます。
逆に胃の中がカラになって空腹が襲ってくると、イライラしたり今度は体が飢餓を感じ始め、次第に交感神経緊張状態になってきます。
しかし一定時間我慢してると交感神経がますます強く緊張して、食べなくても遂には体自らが血糖値を上げて空腹を乗り切るようになってきます。
それで空腹感がどっかに消えてしまうのです。
お腹が空いても何かに夢中になったり、イライラしたり(交感神経の緊張状態)、意識的に我慢していても暫くすると空腹感が消えてる、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。
起きた直後に食欲がなくても、満腹で食べられないのとは違って、胃は空っぽであることには変わりません。
食べ始めると程度の差こそあれ、副交感神経もそこそこ活発になり食欲も出て食べられるようになります。
また、ちょうど起きる頃に空腹を感じるようになってる人は朝から食欲モリモリ、というわけです。
もちろん、自律神経のレベルというものは人によって違いますので、感じ方など程度には違いが生じます。
それにしても、生体の精緻な仕組みには驚嘆の一言ですね。