空腹知らずの食事法

減量のための食事療法の多くは、食べたいものをひたすら我慢して、空腹感と戦うものです。
しかし、空腹に耐えることはそう簡単なことではありません。
我慢がストレスとなって挫折したり、最悪の場合、挫折からあきらめにかわり、それまでの我慢を補うように馬鹿食いをする、と云うケースも少なくないのではないでしょうか。

こうなると、精神力が続かなければ、食事療法で減量はできないことになります。
美味しい食べ物を並べられて、食べることを我慢するのは、子供、大人、年齢には関係なく、厳しく、制御できる精神力を養う努力が求められます。
経済的に許されると空腹を我慢することはなかなかできることではないのです。

美味しい食べ物を食べたいという気持ちは誰にでもあります。
空腹であれば、その願望は更に強くなります。
しかし、ダイエットをする際に食事療法は欠かせないものです。
ここでは、少し発想を変えた食事療法を提案してみたいと思います。

@もどき料理
禅宗の修行中では魚類動物性の食べ物は摂取を禁じていますが、精進料理には「もどき」という調理があります。
器の盛りつけされている姿は、鰻の蒲焼きやハモの照り焼きとそっくりに作られていますが、素材は豆腐や味噌、海苔を使っている、というような料理です。
もどき料理が精進料理のなかで調理されていることは、禅宗の厳しい修行中であっても、食べたい願望は誰にもある、という証拠です。
わかり易い例を挙げると、皆さん一度は“豆腐ハンバーグ”を食べたことがあると思います。
見た目はハンバーグですが、豆腐を使っていますので、肉に比べて大幅にカロリーをカットでき、しかも、味も十分に楽しめる一品です。

A見た目を美しく作る
京懐石、茶懐石は時間を掛けてゆっくりと運ばれてきます。
美味しい食べ物を早く食べるのは、少しもったいないという感情が働きますので、ゆっくりと味わい、目でも楽しみながら戴くことができます。
食事をしてしばらくたつと、満腹中枢が刺激されますので、ゆっくり食べることは食べすぎを避けることができます。

B良く噛む
そもそも、脂肪分の多い肉類やケーキなどを筆頭に、あまり噛む必要のない食べ物はカロリーが高いものが多いです。
逆に、よく噛む必要のあるものは食物繊維が豊富に含まれているなど、体に良いものが多いと言えるでしょう。
また、食べることはどのように吸収されているか、生体として見たときに食べ物の食べ方と排泄の内容を知る必要があるでしょう。
伊豆半島から八丈島にかけて獲れるアブラボウやサットウと呼ばれている黒ムツの脂肪は、絶品ですが市販が禁止されています。
漁師仲間では適量をこっそりと食べていると聞きますが、適量を越えると消化されずにそのまま、全く無意識に排便していることがあるそうです。
人によっては、口に入れて2時間もするとトイレに駆け込む場合もあると言います。
丸飲みは、無駄なもったいない食べ方であり、非合理的な食べ方であるといえるでしょう。
良く噛んで食べることで、満腹感が得られるのです。


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